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2008年06月10日

「大いなる休暇」

 映画鑑賞のご報告もかなり遅れぎみです。これも数週間前に見た映画です。ツタヤのガイドブックを見て面白そうだったのでレンタルして見ました。カナダ映画(ただし、言語はフランス語)「大いなる休暇」(2003年。ジャン=フランソワ・プリオ監督)です。

 カナダ・ケベック州のすっかり寂れてしまった小さな島。島民らは失業保険で毎日生活しています。そこへ大規模な工場誘致の話が舞い込みます。狂喜乱舞する島民達。しかし、工場進出の条件にある「定住する医師」がいません。そんな時、一人の青年医師が元町長の計らいで島へバカンスにやってきます。島民達はそこで、彼を定住させるため「住み心地のいい島」という島民ぐるみの大芝居を始めます。果たして、青年医師はこの島を気に入ってくれるのでしょうか?。

 写真は船に乗った青年医師が島へ近付く際のシーン。「こんな小さな島でクリケットの試合が行われている!」。実は、この医師が大のクリケット好きとの情報を得た島民があたかもクリケットが盛んに行われているかのように見せ掛けた芝居です。「真実」ではありません。しかし、ラスト・シーンで本当の「真実」を語る台詞があってジーンとさせられます。心が温められる映画です。


Posted by 吉田 康人 at 23:52│Comments(0)
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