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2009年03月19日

「パトリオット」

 国際社会(人類)、国家、そして、家族それぞれに対する愛の相互バランス、というか、相互の位置付けも吉田康人にとって生涯テーマの一つです。「先の大戦以来、日本人の愛国心が薄くなった」とはよく言われます。しかし、戦後の偏りに比べれば明治維新時に突如として芽生えた近代日本人の新しい愛国心のほうがよほど歪であったのではないか?、そう思っています。こうした問題意識に少しでも応えてくれるだろうと米国映画「パトリオット」(2000年。ローランド・エメリッヒ監督)を観ました。2時間45分の大作だったので3〜4日掛かりました(笑)。

 ベンジャミン・マーティン(メル・ギブソン)はかつて、有能かつ残虐な兵士であり、また、英雄でもありました。子供7人の父親となった今は、亡き妻の願いどおり平穏な日々を送っていました。米国独立戦争が起こり英国軍が米国に侵入してきます。彼は、戦いには乗り気でなく愛国心に燃える息子へも渋い顔を見せます。しかし、迫る戦火の中、英国軍によって次男を惨殺されてしまいます。マーティンの中で眠っていた戦士の本能が目覚めます。そして、愛する家族を守るため彼は立ち上がるのです。

 吉田康人にとっての愛国心は家族愛と人類愛との間に位置するもの。家族愛よりも人類愛よりも突出する愛国心をお持ちのかたがたへは「ファッション」性を感じます。人類全体を愛するのと同じように自らの国を愛し、そして、他国も愛する。それが真の愛国心であり、万国共通、その基本にあるのが家族愛です。そのことを、米国独立戦争が舞台だからこそ、「パトリオット」は上手く表現できたのだと思います。

 映画のスタッフが次のようなコメントを残しています。「『パトリオット』を観た人にわかってほしいのは、自分の家族を守るには、全ての人の家族を守るしかないということだ」。愛国心の根本にはこうした家族愛、家族観が欠かせません。


Posted by 吉田 康人 at 02:06│Comments(0)
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