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2010年03月28日

【投稿】日銀要旨公表「インフレ目標」(2)

(→(1)からの続き)<<しげぽん発(第11弾):日銀要旨公表「インフレ目標」について

 「日銀の政策はインフレ・ターゲットを進化」2月の政策決定会合の議事要旨( http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100323/fnc1003231025005-n1.htm )。

 記事によると、日銀は2月の決定会合でインフレターゲティングについて議論したようだ。そのなかで、「現在の日銀の政策は金融的な不均衡の蓄積などの様々なリスクに目配りできるなど、従来のインフレターゲティングを進化させたもの。」とインフレターゲティング導入に否定的な日銀の姿勢を正当化??させようとする議論をしていたようだ。

 この議事録は海外にも発信されているのだろうか? 。発信されているとしたら、イングランド銀行をはじめ世界中インフレターゲティングを採用している中央銀行並びに、バーナンキをはじめ、数多くの中央銀行のインフレターゲティング採用に前向きなエコノミスト達はどう思うのかな? 。日銀はその多くのエコノミストや中央銀行に対して、彼らは様々なリスクに対応できていないと、切って捨てたと同じようなものですが。。。

 誰も金融政策だけで解決するとは言ってないでしょ?

 私は以前、福井前日銀総裁が資源配分のゆがみに対する金融の是正機能の話を経済諮問委員会でされたときに違和感を感じましたが、白川さんまでもが。。。 金融政策は決して万能でないことは十分ご存知のはず。 金融資源の配分機能については税制や諸規制など政治力を要して是正すべき側面も多いと考えます。 今回の日銀要旨がインフレターゲティング不採用とする合理的理由とは思えないのですが。。。 そもそも15年間、デフレを放置し続け、日本経済を未曾有の大不況に叩き落した戦犯でもある日銀がこういう主張をしている事が理解しがたい。

 ここで、インフレターゲティングにおいて一言述べておきたい。

 インフレターゲティングは、単に消費者物価指数を政策目的に達成するというための金融政策の枠組みなどという(日銀はそう決め付けたいのだろうけれど)ものではなく、金融政策の透明性をはかり、その説明責任を中央銀行に与えるという役割もあるというのが一般的な解釈のはず。 日銀は今何故日本でインフレターゲティングの議論が活発化し始めているのかを真摯に考えるべきだろう。 その理由は、日銀の金融政策に対して多くのエコノミストが不信感を抱き始めたからに他ならない。 

 今回の日銀金融政策決定会合要旨にはなんら、日銀の金融政策に対する市場の不信感を払拭させるようなことは発言されていなかったように思えるのだけれど。

 ただ、最近は金融緩和に向けた行動をとり始めた要にも見えるので、本日はこれくらいに。。。 >>


Posted by 吉田 康人 at 12:54│Comments(0)
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