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2010年07月20日

「アイランド」

 生命倫理を扱った作品も興味深く観ています。米国映画「アイランド」(2005年。マイケル・ベイ監督)をレンタルで観ました。制作スタッフを含め同映画をアクション映画と位置付けている人々が多いのですが、吉田康人の眼からはどう見てもこれはヒューマン・ドラマです。

 管理の行きとどいた安全で快適なコミュニティで暮らすリンカーン(ユアン・マクレガー)。コミュニティ住人にとっての夢は、地上最後の楽園といわれる「アイランド」へ行くこと。その抽選会が毎日のように行なわれていました。しかし、リンカーンは、独自に調査を進めるうち、自分達は保険契約を結んだクライアントへ臓器を提供するために製造されたクローンで、「アイランド行き」の名の下に臓器を摘出されるという事実を知ってしまうのです。

 緊迫したアクション・シーンに目を奪われていると見過ごしてしまうメッセージが様々込められています。自然の生命と人工の生命との間に尊厳の違いはあるのか?。生命の尊厳を守り、そして、自由を追求する権利は、人種を超えて、動・植物にも、クローンにも与えられているのか?。エンディング・シーンで考えさせられました。


Posted by 吉田 康人 at 23:03│Comments(0)
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