オオサカジン

日記/一般 日記/一般   | 高槻市

新規登録ログインヘルプ


2010年09月23日

「ブラインドネス」

 「人間の集団が極限状態に置かれた時その組織と秩序とはどうなっていくのか?」。関心を持ってこの映画を観ました。カナダ・ブラジル・日本合作映画「ブラインドネス」(2008年。フェルナンド・メイレレス監督)をレンタルで。

 目の前が真っ白に突然なり完全に失明する謎の伝染病が爆発的な勢いで拡がっていきます。有効な治療法のない中、政府は感染者の強制隔離を行います。次々と収容所に集められていく人々。発症をなぜか免れ「見えている」女(ジュリアン・ムーア)がひとりだけいます。夫の身を案じて紛れこんだ医者の妻です。収容所は、軍によって厳しく監視され、食料や薬品の要求もままならず衛生状態も日増しに悪化していきます。感染者の不安はやがて苛立ちへと変わり、収容所内の秩序は崩壊していくのです。

 単なる娯楽映画として観ても充分に楽しめます。しかし、エンディングをしっかり見ると、この作品がもっと本質的なものを私達に問うているのが容易にわかります。ネタばれになってしまうので詳細には申しあげませんが、私達は本当に「見えて」いるのでしょうか?。私達が本来「見る」べき幸せとは何なのでしょうか?。はっとさせられるエンディングが待っています。


Posted by 吉田 康人 at 19:34│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。