オオサカジン

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2008年01月20日

「わらの犬」

 最初に見た時はまだ10代だったかなぁ?。映画全体に流れる残虐性と主演女優スーザン・ジョージの妖艶さとが強烈に印象に残っていました。改めてじっくり見てみたいと思い続けていた米国映画「わらの犬」(1971年。サム・ペキンパー監督)をレンタルで見ました。お子様へは見せないほうがいいと思います。

 数学者の夫、ディヴィッド(ダスティン・ホフマン)と妻、エイミー(スーザン・ジョージ)とはエイミーの故郷である英国の田舎へ引っ越しました。ディヴィッドは争いを好まない平和主義者。村の若者達からの卑劣な仕打ちにも耐え続けます。しかしある時、村の知的障害者を匿ったことで村の若者達からの総攻撃へ独りで戦うこととなり、彼の内なる暴力性も爆発します。

 争いごとは平和主義では解決できません。しかし、暴力の渦にいったん飲み込まれると敵が死に絶えるまで徹底して暴力に頼らざるを得なくなります。その一例のような映画です。「わらの犬」というこの映画のタイトルもずっと気になっていたんだけど、これは老子の言葉で、「天から見れば、人間は祭祀ために焼くわらの犬のようにちっぽけな存在にすぎない」という意味が込められているらしい。

 我々人類は所詮、叩き合い、殺しあって、やがて滅んでいく動物にすぎないのでしょうか?。


Posted by 吉田 康人 at 22:47│Comments(0)
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