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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2009年09月14日

「es [エス]」

 観た記憶があまりないドイツ映画を観ました。「es [エス]」(2001年。オリバー・ヒルシュビーゲル監督)をレンタルで。原題は「Das Experiament」で「実験」という意味。邦題の「es」は、心理学・精神分析学の専門用語で、「無意識層の中心の機能」という概念を意味します。米国スタンフォード大学で1971年に実施された「スタンフォード監獄実験」( http://www.prisonexp.org/ )の実話を基にしてつくられた作品です。「監獄実験」の結末は映画でご覧いただけますが、実際の「スタンフォード監獄実験」では実験後10年間も被験者へカウンセリングが施されたそうです。

 ある大学で被験者として集められた20名。「看守役」と「囚人役」とに無作為に分けられ学内に設けられた模擬刑務所に収容されます。実験が進むうち、それぞれの役を演じるだけの簡単なアルバイトではなくなっていきます。「看守役」の攻撃的な振る舞いはどんどんエスカレート。「囚人役」は卑屈に服従するのみで抗議が全くできなくなっていきます。やがて、模擬刑務所内は単なる実験の枠組みを超え誰にももはや制御不能の状態へと陥っていきます。

 インターネット百科事典「ウィキペディア」によると、この実験から2つのことが導かれます。一つは、強い権力を与えられた人間と力を持たない人間とが狭い空間で常に一緒にいると、次第に理性の歯止めが利かなくなり暴走してしまうということ。そして、いま一つはしかも、元々の性格とは関係なく役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまうということです。

 最近起こっている凶悪犯罪のいくつかが思いだされます。しかし、狭い日本(笑)、こうした人間の本質を権力者にも自省していてもらいたいものです。
  

Posted by 吉田 康人 at 22:13Comments(0)