2010年03月17日
「ノブレス・オブリージュ」と北の湖

やはり、日本人なもので、欧州の貴族の話をされるより相撲に例えられるとストンと腑に落ちます(笑)。
<<・・(前略)・・ここで、相撲の社会について考えてみよう。相撲社会の最高の地位は横綱である。第55代横綱であり、現在、相撲協会の理事長である北の湖は、『とっておき十話 第3集』で、横綱におけるノブレス・オブリージュについて次のように語っている。
「あれほどあこがれた横綱とは、こんなに厳しいものであったのか・・・・・11年間、綱を張り続けての率直な思いです。もし生まれかわることができたら、好きな相撲はもう一度取りたいが、横綱にはなりたくないというのもまた、正直な気持ちです。・・・〈中 略)・・・なぜ横綱とは、そんなにつらいものか。土俵に上がったら勝つのがあたりまえ、負けることは許されないからです。
横綱を張って11年、勝ってうれしいと思ったことは、一度もありません。一つ勝ってホッとする。ああ、これで横綱の責任を果たせたと。負けるとみっともないというだけでも、すごいプレッシャーなのに、最低12勝の成績を残さなければならない、という二つ目の義務がある。そのうえ優勝しなければいけない。
負けてはいけない、最低12勝はしなくてはいけない、優勝をしなければいけない ―――これがみんな重なっちゃうわけですから、苦痛ですよ。」
平幕の力士であった時は、勝てば喜び、負ければ悔しがればよかった。しかし、 横綱になったとたん、一夜にして、勝たねばならなくなり、負けてならなくなった。周りの人々からは堂々と相撲を取り、優勝することが期待され、負ければ綱をけがしたと非難され、さらに、勝敗だけではなく、日常生活においても品格ある言動が期待されるようになった。
これが横綱という高い地位のノブレス・オブリージュである。この重圧が、名横綱北の湖に、二度と「横綱になりたくない」と言わせたのである。しかし、周知のように、彼はその重圧に負けず、相撲に精進し、24回の優勝を成し遂げ、歴史に名を残す堂々たる品格ある横綱となった。・・(後略)・・>>
この文章は引用しませんでしたが、大学生には志高い大学生としての「ノブレス・オブリージュ」があると思います。長男へ今日送ったメッセージを次のように結びました。
<<「ノーブレス・オブリージュ」を意識してください。お願いします。
次代を担うあなた達青年にがんばってもらわないとこの国は確実に滅びます。>>
Posted by 吉田 康人 at
22:06
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