2010年03月22日
「蒼天の夢松陰と晋作・新世紀への挑戦」

明治維新前夜、日本のありかたを説き、若い命を燃やした吉田松陰と高杉晋作の姿が描かれています。歌舞伎役者・中村橋之助と人気狂言師・野村萬斎という古典芸能分野の若いリーダーが共演しています。原作は歴史的事象の細部にもっと詳しく触れています。一方、このドラマでは、吉田松陰の人柄、人情、情熱にスポットが当てられています。明治維新を成しとげた志士達へ伝えられたのは、吉田松陰の思想や理念だけでなく、「志を燃やす情熱」であるというこのドラマを創った人々の思いがよく表現されています。
「奇兵隊を創ったのは(高杉晋作ではなく)松陰先生だ」と高杉晋作が語ります。このドラマにおいては最大の見せ場です。吉田康人は、明治維新の本質はここにあったのであり、今の政治・行政が見失っている「坂の上の雲」、いや、「雲の上の蒼天」はここにある、そう思っています。
以下、刑死直前の吉田松陰と高杉晋作とのこのドラマでのやりとりを抜粋します。
<<高杉晋作「今日はお別れに」
吉田松陰「別れに?」
晋作「藩より私に、帰国命令が出ました」
松陰「僕のことは心配ない。取りしらべでは、臆することなく持論を述べてます」
晋作「先生、見通しは明るいとばかりは言いきれないんです」
松陰「大丈夫」
晋作「どうか、どうかこの後の取りしらべでは、余計なことはおっしゃらぬように。井伊直弼は話の通じる相手ではありません」
松陰「高杉君、人は生まれつき善なのだから、心の中に、その種は必ずあるのです。誰にでも、百姓、町人はもちろん、牢獄の囚人にも、町を流す三味線弾きにも。そして、ペリーにも、井伊直弼にも。
呼びかければ、必ずこたえてくれるのです。こたえないのは、呼びかけの力が弱いのです。僕の、僕の真心が弱いのです。もっと、もっと呼びかけるのです。
厚い雲の上には、青空が、蒼天があります」>>
Posted by 吉田 康人 at
13:07
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